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コーティング豆知識

ARグラスの表面処理技術 ―ハードコート+ARコート―

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ARグラスの表面処理技術 ―ハードコート+ARコート―
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近年、ARAugmented Reality=拡張現実)グラスの活用が、業務用・個人用を問わず急速に広がりを見せています。製造現場での作業支援や医療現場での情報提示といった産業用途はもちろん、スポーツ観戦や観光、ゲーム・エンターテインメントといったコンシューマー用途でも注目を集めています。
本記事では、ARグラスの品質向上に貢献する表面処理技術をご紹介します。
ARグラスの設計・開発・企画に携わる皆さまの製品選定の一助となれば幸いです。


1. AR グラスの性能を支える2 つの表面処理技術

ARグラスの多くは、軽量で加工性に優れたポリカーボネートやCOP(環状オレフィンポリマー)といった樹脂素材が、レンズやカバー部材に使用されています。 こうした樹脂素材の性能を最大限に引き出すには、適切な表面処理(コーティング)技術が欠かせません。 この表面処理技術には、樹脂表面の硬度を上げる「ハードコート」と、光の反射を抑えて視認性を高める「ARAnti Reflection=反射防止)コート」の2種類があります。

コーティング構成図
コーティング構成図




2. ハードコート・AR コートの加工技術

ハードコート:ニデックのUV 硬化型ハードコート剤による塗工技術

ニデック独自の特殊樹脂配合による、高硬度で優れた耐擦傷性のUV硬化型ハードコート剤は、ディップコートによる塗工で、均一で精度の高いハードコートを実現します。
使用する樹脂材料に応じて、ハードコート剤各種ラインアップから最適なハードコート剤を選定し、ご提案いたします。また、ハードコート剤のみの販売にも対応しております。
ハードコートの塗工方法(ディップコート)や、ハードコート剤の種類については、以下をご覧ください。

ディップコートの仕組み
ハードコート剤の性能比較



AR コート:真空蒸着による安定した成膜

真空蒸着を用いたARコート加工技術によって、可視域の反射率低減だけでなく、近赤外域など、特定波長への対応も検討されています。以下が片面反射率の特性例となります。

可視域ARコート特性

可視域ARコート特性

可視域+近赤外域 AR コート特性

可視域+近赤外域 AR コート特性


真空蒸着によるARコートの仕組み・活用事例については以下をご覧ください。

真空蒸着
反射防止膜のカスタマイズ提案




3. 進化するARグラスの素材の動向

ARグラスの進化に伴い、導波路の高精細化や薄型化が進み、光を効率よく伝えるための高屈折率で軽量な材料の開発が加速しています。導波路には平坦性や微細加工など高度な技術が必要で、光学的均質性や加工性に優れた新素材が求められます。これらの性能を最大限に引き出すには、導波路構造、材料開発や光学特性に応じた表面処理の最適化が重要であり、反射防止コートやハードコートなどの役割が増しています。
今回は表面処理技術に焦点を当てましたが、今後は材料技術(平坦度測定)や導波路構造などの技術についてもご紹介していく予定です。




4. まとめ

ARグラスの表面技術に関するハードコートとARコートについてご紹介させていただきました。ARグラスの表面技術をご検討の際には、今回の内容を参考にしていただますと幸いです。


※全ての画像はイメージです。

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プラスチック製品をキズから守る!ハードコート
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