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ハーフミラーとは? ~反射率と活用例~

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ハーフミラーとは? ~反射率と活用例~
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ハーフミラーは、いわゆるマジックミラーに使用されているコーティングですが、その反射率、透過率を制御することで、プロンプターや3Dディスプレイ(ハーフミラー合成式)、スマートミラーなど様々な製品に応用されています。
最近、このハーフミラーについてお問合せやご要望が増えてきておりますので、今回は改めて、ハーフミラーについて解説させていただきます。
ハーフミラーをご検討の際のご参考にしていただければと思います。

1. ハーフミラーとは?

ハーフミラーとは、光が透過せずに反射のみであるミラー(鏡)ではなく、一部の光が透過し、一部の光を反射するミラーのことを指します。
ハーフミラーは、反射率、透過率を制御することで、マジックミラー、プロンプター、HUDやスマートミラーから光学部品まで様々な製品に使用されています。
また、ハーフミラーは、以下の「誘電体ミラー」と「金属ミラー」の大きく2つの種類があり、用途、要望に合わせて選択され、使用されています。


誘電体ミラー

  • 金属でない誘電性のある材料(絶縁体としてふるまう材料)を利用したミラー
  • 金属ミラーよりコート時間が長く、比較的高価
  • 誘電体の積層(光の干渉を利用)しており、特定波長の光のみを取り出すなど、波長制御が可能。反射色も自由に操ることが可能
  • 入射角(光路長)が変わると反射色も変化し、特徴的な表面(カラー)ができる
 誘電体ミラー

金属ミラー

  • アルミ、銀等の金属を利用したミラー
  • コート時間が短く、比較的安価
  • 反射率を高くすると、金属の吸収によりほとんど透過しない
  • 反射色は金属色(シルバー)
  • 入射光を均一に反射するため、反射色変化はない
 金属ミラー


2. 誘電体ミラーの特長(使用される理由)

ニデックでは、主に誘電体ミラーの加工を行っていますが、その特長について詳しく解説します。


特長① 吸収がなく透過率も高く、光学設計が容易

金属ミラーは、金属膜自体に吸収があり透過率が低いが、誘電体ミラーは、可視域の吸収がなく、光量ロスも少なく透過率も高い。 また、光学設計も容易。

特長② 電磁波透過性

金属ミラーは、一般的に電磁波を吸収、反射し、通信障害が発生する場合があるが、
誘電体ミラーは、電磁波を透過させるので、
スマートフォンなどの通信デバイスにも使用可能。

 電磁波透過性

特長③ カラーバリエーションと角度依存

誘電体の多層コートにより、装飾コートとしても活用でき、角度依存性を利用して特徴のある表面(カラー)にすることが可能。

 カラーバリエーションと角度依存


3. 反射率と活用例

各種用途・ご要望に対して、反射率、透過率を制御したハーフミラーの活用例をご紹介します。

反射率 活用例 光学特性(反射率)  ポイント
30~50% 活用例1 30~50%
  • 角度をつけて設置されるため、2重像低減が必要な場合は、裏面にARコート加工を行う。
20~50% 活用例2 20~50%
  • PMMAなどの樹脂へダイレクトの誘電体ミラーにより、各種サイズ・形状加工が可能。
10~50% 活用例3 10~50%
  • 各種カラーバリエーションあり。
  • 裏面へ部分的な裏打ち印刷によるデザインも可能。





4. お問合せ

ハーフミラー(誘電体ミラー)について、ご要望やご相談などございましたら、お問合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。弊社で検討の上、ご要望に適したご提案をさせていただきます。



※全ての画像はイメージです。



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