屋外照明カバーにハードコートが必要な理由とは?
今回は、プラスチック製の屋外照明カバーにおけるハードコートの役割と、当社ハードコート剤「PROTEGER UVR4000」(プロテガ UVR4000)の特長や用途例をご紹介します。
屋外照明の設計・開発に携わる方々に向け、紫外線や風雨による屋外照明カバーの黄変・劣化を防ぐハードコートのポイントをまとめました。製品選定の参考としていただければ幸いです。
1. 屋外照明カバーにハードコートが必要な理由とは?
黄変・白化・劣化による光の透過率の低下
屋外に設置される照明のカバーは、紫外線や風雨、気温変化といった過酷な環境に常時さらされています。プラスチック製の照明カバーには、高い透明性と衝撃強度を持つポリカーボネートが広く用いられていますが、長期間使用すると黄変・白化や劣化が進みやすく、光の透過率低下を招きます。その結果、照明の明るさが低下したり、光の質が損なわれることで、安全性や景観に悪影響を及ぼすケースがあります。
ハードコートの2つの効果で照明本来の明るさを維持
こうした課題に有効なのが、耐候性・耐湿熱性・耐傷性のあるハードコートです。照明カバー表面にハードコートを施すことで、黄変や劣化の進行を抑え、透明性を長期間維持できます。照明本来の明るさを確保し、クリアな照明で快適かつ安全な環境を長期間保つことができます。
2. 屋外照明カバーの黄変・劣化防止に適したハードコート剤 PROTEGER UVR4000
屋外照明カバーのハードコートに適した当社のハードコート剤、「PROTEGER UVR4000」のポイント・特性をご紹介します。
製品のポイント
・ポリカーボネート基材用に開発されたUV硬化型ハードコート剤
ポリカーボネート基材専用に最適化設計されたUV硬化型ハードコート剤です。
・耐候性・耐湿性に優れ、防汚性・撥水性を有する
屋外用途製品を長期間にわたって気候から守り、黄変や劣化を防止するハードコート剤です。

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ニデック独自の特殊樹脂配合技術 |
耐候性(雨有り試験)結果
| 試験時間 | 結果 |
| 4000 h | 異常なし(耐用年数 約10年相当) |
その他の特性
| 項目 | 試験条件 | 結果 |
| 透過率 | JIS K7361-1 (ヘイズメーター「日本電色工業製NDH5000」にて測定) |
90.6% |
| ヘイズ | JIS K 7136 (ヘイズメーター「日本電色工業製NDH5000」にて測定) |
0.2% |
| 接触角 | θ/2法による | 106°(水) |
| 60°(オレイン酸) | ||
| 耐湿熱性 | 85℃, 85%RH, 1000 h | 異常なし |
| 耐熱性 | 130℃, 240 h | 異常なし |
※使用基材:ポリカーボネート基材 (厚さ:2 mm)
※塗工方法:バーコーター、PROTEGER UVR4000 膜厚約16-18 μm
※硬化条件:高圧水銀ランプ80 W/cm、積算光量 2000 mJ/cm²
※特性は参考値であり、保証値ではありません
用途例
PROTEGER UVR4000 は、さまざまな屋外照明カバーに適用可能です。
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お問合せ
屋外照明カバーの黄変・劣化対策でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。 PROTEGER UVR4000は、お客様の用途や環境に合わせたカスタマイズも可能です。
ご相談内容を踏まえ、ご要望に適したご提案をさせていただきます。
※全ての画像はイメージです。










