ハードコートの課題解決事例
1. ハードコートとは
ハードコートは、樹脂（プラスチック）等の最表面に薄くコーティングし、基材特性を損なわないまま、表面をキズや汚れから守ることを目的したコーティングのことです。
アクリル、ポリカーボネート、PETなどの樹脂素材へ傷防止、外観品質確保、センサー誤動作対策として、活用できます。
用途としては、ディスプレイ前面板、センサーカバー、各種筐体、自動車メーターパネル、樹脂レンズ・カバー、樹脂フィルムなどです。
2. ニデックのハードコート剤
ニデックでは、生産性に優れ、加工しやすいUV硬化型のハードコート剤を開発・製造・販売しています。ラインナップとしては、各種用途に合わせ、高硬度の有機・無機ハイブリッドタイプのAcier（アシェル）、耐擦傷性及び柔軟性、耐候性を向上させた有機系のPreveil（プリベール）、金属用ハードコート剤などがあります。
独自の配合設計技術を基に、特に高硬度、指紋除去性、擦傷性に優れたハードコート剤となります。
3. ハードコートによる課題解決事例
高硬度でかつ耐擦傷性に優れたハードコート剤でキズ付き、汚れ、外観確保に関する課題を解決できます。
以下の様なお悩みをお持ちの方は、ニデックまでご連絡ください。
お悩み1：パネル表面の外観（耐キズ）を確保したい
表面パネル樹脂に有機・無機ハイブリッドハードコート剤Acier（アシェル）を塗工。表面キズが入り難く、汚れも拭き取り易くなり外観品質を確保できるようになりました。
お悩み2：読取りセンサーの誤動作を減らしたい
読取り機器の窓部にハードコート剤Acier（アシェル）が塗工されたアクリル基材Geolass（ジオラス）を使用。窓部の表面硬度が上がり、使用中の表面キズ低減により、誤動作の低減も図れました。
お悩み3：特殊樹脂レンズのキズを削減したい
一般的にハードコートの密着が困難な特殊樹脂レンズにハードコート剤Preveil（プレベール）を塗工。密着性も良く、キズ防止、汚れの拭き取り性も良い表面へ改善することができました。
4. ハードコート生産設備のご紹介
ニデックでは、ディップコーターや、ダイコーター、スプレーコーターを所有しており、ハードコート剤の販売だけでなく、受託サービスにも対応しております。ディップコーターは最大1,000 × 300 × 80 mmサイズ、ダイコーターは、最大1,650 × 1140 mmサイズ、スプレーコーターは、最大600 × 600 × 100 mm、300 × 300 × 300 mmサイズでで対応しています。
また、コーティングされた製品の信頼性試験ができる評価装置も完備しております。
基材種、サイズ、ご要望など、お気軽にご相談ください。
