新製品「無溶剤ハードコート」

2023/09/19

溶剤レスのUV硬化型ハードコート剤をリリース

無溶剤ハードコートとは？

ハードコート剤は、一般的に蒸発する溶媒成分（溶剤）とコーティングとして残る固形分から構成されます。塗工性・仕上がり状態・物性などが考慮され、溶媒成分（溶剤）が必要とされていますが、この溶媒成分（溶剤）を無くし、固形分のみで構成されたハードコート剤が、「無溶剤ハードコート」です。
※溶媒成分は有機溶剤のものが多く、環境・人体への影響の観点から有機溶剤を使用しないハードコート剤が要望されています。
無溶剤ハードコート比較イメージ

特長

環境、人体への影響を軽減した溶剤レスのUV硬化型ハードコート剤
各種樹脂材料（PMMA、PETなど）に密着し、透明性も高い
レベリング性が良く、一般的な溶剤タイプのハードコート剤と同様の外観を実現

特性

項目	試験条件	結果
項目	試験条件	PMMAシート 2 mm		PETフィルム 100 μm
膜厚	-	10μm	20μm	10μm	20μm
透過率	JIS K 7361-1（ヘイズメーター「日本電色工業製NDH5000」にて測定）	92.1%	92.1%	91.6%	91.7%
ヘイズ	JIS K 7136（ヘイズメーター「日本電色工業製NDH5000」にて測定）	0.2%	0.2%	0.7%	1.0%
屈折率	反射率測定（オリンパス社製USPM-RUⅢ）から算出	1.50-1.51	1.50-1.51	1.50-1.51	1.50-1.51
密着性	クロスハッチセロハンテープ剥離法（3回）	異常なし	異常なし	異常なし	異常なし
鉛筆硬度	JIS K5600-5-4（荷重750 g）	4H	6H	2H	2H
擦傷性	スチールウール#0000, 500 g荷重 100往復	キズ0本	キズ0本	キズ0本	キズ0本
接触角	θ/2法による	105°（水）	105°（水）	105°（水）	105°（水）

塗工方法：バーコーター
加熱条件：70℃-120s
硬化条件：高圧水銀ランプ 80 W/cm、積算光量 1000 mJ/cm²
※ 特性は参考値であり、保証値ではありません

液性状

項目	試験条件
粘度（25℃）	80－100 mPa・s
外観	淡黄色透明液体
固形分	約100%
安定性	室温3カ月粘度変化無し
想定塗工方法	スプレー, スリットダイ, フロー, グラビア, インクジェット