光学用途の樹脂板(プラスチックシート)において、要求される機能、特性は様々です。一般的な透明なアクリルシートに対して、「可視域の反射率を下げたい」「近赤外域の透過率を上げたい」「可視域をカットしたい」など、様々なお問い合わせを頂きます。中には「この可視域をカットされたシートに対して、近赤外域の透過率上げたい」など、指定の機能性材料(プラスチックシート)に対するカスタムコート(機能膜)の要望もあります。
ここでは、このようなお問い合わせの回答として、各種機能性材料へカスタムコートしたプラスチックシート製品についてお伝えしていきます。
光学用途の樹脂板(プラスチックシート)をご検討される場合のご参考にしていただければと存じます。
各種用途・ご要望に対して、機能性材料とカスタムコートを組み合わせた16種類の製品例をご紹介します。
No. | 用途 | カスタムコート | 光学特性 | 特徴 |
機能性材料 | ||||
1 | ・可視域の反射低減 ・可視域の透過UP |
|||
2 | ・可視域の反射低減 ・可視域の透過UP ・ARの耐久性UP |
|||
3 | ・AG機能付与 (低スパークリング) ・可視域の反射低減 ・ARの耐久性UP |
|||
4 | ・AG機能付与 (低スパークリング) ・可視域50%透過 ・可視域の反射低減 ・ARの耐久性UP |
|||
5 | ・670 nm以上透過 ・近赤外域NIR (850 nm)の透過UP |
|||
6 | ・730 nm以上透過 ・近赤外域NIR (850 nm)の透過UP |
|||
7 | ・760 nm以上透過 ・近赤外域NIR (850 nm)の透過UP |
|||
8 | ・可視域~近赤外域の 反射低減、透過UP |
|||
9 | ・赤色基材① (560 nm以上透過) ・センサー波長帯域 635~690 nm透過UP |
|||
10 | ・赤色基材② (575 nm以上透過) ・センサー波長帯域 635~690 nm透過UP |
|||
11 | ・赤色基材③ (580 nm以上透過) ・センサー波長帯域 635~690 nm透過UP |
|||
12 | ・810 nm以上透過 ・短波赤外域SWIR (1550 nm)の透過UP |
|||
13 | ・860 nm以上透過 ・短波赤外域SWIR (1550 nm)の透過UP |
|||
14 | ・紫外域透過 ・395~650 nmの 反射低減、透過UP |
|||
15 | ・近赤外NIRカット ・可視域低反射+ 近赤外域増反射 |
|||
16 | ・表面ハーフミラー/ 裏面AR(2重像低減)構成 ・ハーフミラー/ARの 耐久性UP |
上記のように、ご要望・用途に対して、機能性材料とカスタムコートを適切に組み合わせる事により、様々な樹脂板(プラスチックシート)の製品をご提案できます。機能性材料とカスタムコートについて、ご要望、ご興味、また、ご不明な点等ありましたら、以下のお問い合わせフォームより、お気軽にお問合せください。弊社で検討の上、ご要望に適したご提案をさせていただきます。
※全ての画像はイメージです。