NIR(近赤外域)カット +可視域AR

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ARコート 
目次

光の反射防止に用いられるARコート技術(多層膜コート)は、膜構成を検討することで、光の反射防止に加え、特定の光の波長をカット(反射)することも可能となります。
今回はNIR(近赤外域)をカット(反射)し、可視域の透過率を上げることを目的とした、機能性材料(プラスチックシート)へのARコートをカスタムした事例をご紹介させていただきます。
高温化対策としてHUD防塵カバーなど、各種カバーをご検討される際のご参考にしていただければと存じます。


1. こんなところで使われます

NIR(近赤外域)をカット(反射)し、可視域の透過率を上げる光学用途の樹脂板(プラスチックシート)の使用例をご紹介いたします。

  • HUD防塵カバー
  • 各種カバー

2. 特徴

NIR(近赤外域)カット※増反射(ホットミラーコート)

機能性材料の片面にホットミラーコートをすることで、NIR(近赤外域)をカット(反射)します。

ホットミラーコートの反射率特性 


可視域の反射低減・透過UP

機能性材料のもう片面にハイグレードARコートをすることで、可視域の反射を低減し、透過率を上げます。

 イグレードARコート  従来ARコートよりも耐光性・耐塩水性を向上した高耐久のARコート

ハイグレードAR コートの反射率特性 

※ご要望に応じて特定の波長の反射低減・透過UPを目的としたカスタムコート対応が可能です。

透明PMMA シート

高い透明性と耐候性を兼ね備えたアクリル樹脂を機能性材料として使用します。



3. 構成・光学特性

NIR(近赤外域)をカット(反射)し、可視域の透過率を上げるカスタムコートと、機能性材料(透明PMMAシート)の組み合わせによる構成・光学特性は以下となります。

カスタムコート 光学特性
機能性材料
※光学特性は、2mm厚の基材(ハードコート付きPMMA)へカスタムコートして測定した実測値となります。
 参考値であり、保証値ではありません。

 



4. お問合せ

今回ご紹介させていただいた、NIR(近赤外域)をカット(反射)し、可視域の透過率を上げるカスタムコートと機能性材料の組み合わせ以外にも、ご要望・用途に応じてカスタムコートと機能性材料を適切に組み合わせる事で、様々な樹脂板(プラスチックシート)製品をご提案させていただきます。
以下の豆知識でも、多様な事例を掲載しております。ご参照ください。


カスタムコートと機能性材料について、ご要望やご相談などございましたらお気軽にお問合せください。
弊社で検討の上、ご要望に適したご提案をさせていただきます。

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※全ての画像はイメージです。

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