ハードコートは様々な製品の表面を保護し、耐久性向上のために使用されますが、屋外で使用される場合と屋内で使用される場合では、それぞれ異なる特性が求められます。
今回は、屋内外によるハードコートの特性の違いについて解説しながら、それぞれの環境に適したニデックのUV硬化型ハードコート剤をご紹介させていただきます。
屋外用・屋内用それぞれのハードコート剤において、ニデックのハードコート剤を例にまとめた比較表です。
屋外用ハードコート剤 | 屋内用ハードコート剤 | |
PROTEGER UVR4000 |
Preveil N11PG (Preveil Nシリーズ) |
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ハードコート膜厚 (塗工時の推奨膜厚) |
約16 - 18 μm | 約5 μm |
硬化条件 (積算光量 *1) |
2000 mJ/cm2 | 400 mJ/cm2 |
屋外(耐UV) | ◎ | ○ |
硬度 | △ | ○ |
耐擦傷性 | △ | ◎ |
撥水撥油性 *2 | ○ | ○ |
*1. 硬化条件は、乾燥後の高圧水銀ランプ80w/cmによる積算光量となります。
*2. ニデックのハードコート剤は、撥水撥油性(防汚性)を標準で付与しております。
(撥水撥油性(防汚性)無しの対応も可能です。)
※上記特性は参考値であり、保証値ではありません。
ニデックの屋外用ハードコート剤、PROTEGER UVR4000(プロテガ UVR 4000)の特長。
自動車ヘッドライト、防犯カメラカバー、航空機の樹脂窓など、屋外用途のハードコートは紫外線や風雨に晒されるため、耐候性・耐湿熱性を強化した配合設計にしています。
屋外用途製品を長期間にわたり気候から守ります。黄ばみ・白化を防止し、透明感の長期持続が可能です。
屋外環境の汚れや水分への対策として、防汚性・撥水性を強化した配合設計にしています。
汚れや水をはじき、メンテナンスの手間を減らすことができます。
ニデックの屋内用ハードコート剤、Preveil N11PG(プリベール Preveil N11PG)の特長。
スマートフォン・電子部品の筐体、ディスプレイ保護フィルム、家具などの表面を保護するため、屋内用途のハードコートは、耐擦傷性を強化した配合設計にしています。
屋内用途製品を長期間にわたりキズや摩耗から守ります。また、屋内の様々な用途に対応するための耐久屈曲性も兼ね備えております。
擦傷性試験後の外観(スチールウール:#0000、1 kg 荷重)
透明度の高い塗膜を形成する配合設計により、製品の見た目を損ねないハードコートが可能です。
長期間にわたり、屋内用途の透明なプラスチック製品などの美観を保つことができます。
屋内環境の汚れや水分への対策として、防汚性・撥水性を強化した配合設計にしています。
汚れや水をはじき、メンテナンスの手間を減らすことができます。
今回は、屋内外によるハードコートの特性の違いについてご説明させていただきました。それぞれの特性を理解し、使用される環境によって、適切なハードコートを選択することが、長期間の製品の保護、美観の維持に繋がります。
屋外・屋内で使用するハードコートについて、ご要望やご相談などございましたら、お気軽にお問合せください。弊社で検討の上、ご要望に適したご提案をさせていただきます。
※全ての画像はイメージです。