ARコート技術は光の反射防止のほか、特定の光の波長の透過率を増やすことにも利用されていることをご存知でしょうか。
今回はSWIR(短波赤外域)検査カメラや各種センサーで使用される、SWIR(短波赤外域) 1550 nmの光の反射を抑え、透過率を上げることを目的とした、機能性材料(プラスチックシート)へのARコートをカスタムした事例をご紹介させていただきます。
光学用途の樹脂板(プラスチックシート)をご検討される際のご参考にしていただければと存じます。
SWIR(短波赤外域)1550 nmの反射率を低減し、透過率を上げる光学用途の樹脂板(プラスチックシート)の使用例をご紹介いたします。
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機能性材料両面に1550 nmの透過率を上げるカスタムコート(1550 nmARコート)をすることで、SWIRセンサーで使用される波長帯 1550 nmの透過率を上げます。
1550 nmARコートの反射率特性
※SWIR(短波赤外域)1550 nmの他、ご要望に応じて特定の波長の反射低減・透過UPを目的としたカスタムコート対応が可能です。
中身の見えない黒色のPMMAシートを機能性材料として使用し、透過させたい波長を2パターンより選択できます。
黒色PMMAシートの透過率特性
SWIR(短波赤外域)1550 nmの透過率を上げるカスタムコートと、機能性材料(810・860 nm以上いずれか透過の黒色PMMAシート)の組み合わせによる構成・光学特性は以下となります。
カスタムコート | 光学特性 |
機能性材料 | |
今回ご紹介させていただいた、SWIR(短波赤外域)1550 nmの反射率を低減し、透過率を上げるカスタムコートと機能性材料の組み合わせ以外にも、ご要望・用途に応じてカスタムコートと機能性材料を適切に組み合わせる事で、様々な樹脂板(プラスチックシート)製品をご提案させていただきます。
以下の豆知識でも、多様な事例を掲載しております。ご参照ください。
カスタムコートと機能性材料について、ご要望やご相談などございましたらお気軽にお問合せください。
弊社で検討の上、ご要望に適したご提案をさせていただきます。
※全ての画像はイメージです。