ハードコートの主な評価項目とは?― ニデックの試験方法を解説 ―

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目次
ハードコートの物性を確認する際は、用途に応じて適切な評価項目を確認することが重要です。
本記事では、ハードコートの主な評価項目を整理したうえで、ニデックが実施している試験方法をご紹介します。ハードコートの仕様確認や製品選定にお役立ていただければ幸いです。



1. ハードコートの主な評価項目

ハードコートの物性は、複数の評価項目をもとに総合的に評価します。ニデックでは、透過率、ヘイズ、屈折率、密着性、鉛筆硬度、擦傷性、接触角、耐湿熱性、耐温水性、耐光性、耐熱性、ヒートショック試験、耐久屈曲性などの項目を評価しています。
これらの項目は、長期的な環境負荷を与えずに評価する初期物性と、各種負荷を与えた後に評価する耐久物性に分けて整理できます。

初期物性

初期物性として整理できる例として、透過率、ヘイズ、屈折率、密着性、鉛筆硬度、擦傷性、接触角などがあります。 これらは、ハードコートに対して特別な環境負荷を与えず、初期状態で評価する項目です。

項目 試験条件
透過率 JIS K 7361-1
ヘイズ JIS K 7136
屈折率 反射率測定から算出
密着性 クロスハッチセロハンテープ剥離法(3回)
鉛筆硬度 JIS K 5600-5-4
擦傷性 スチールウール #0000、1 kg荷重、10000往復
接触角 θ/2法による評価

※求められる用途により、評価項目と試験条件は変わります。

耐久物性

耐久物性として整理できる例として、耐湿熱性、耐温水性、耐光性、耐熱性、ヒートショック試験、耐久屈曲性などがあります。
これらは、熱、光、温湿度、屈曲などの各種環境負荷を与えた後に、外観や密着状態などに異常がないかを評価する項目です。

項目 試験条件
耐湿熱性 60℃、90%RH、1000 h
耐温水性 80℃、96 h
耐光性 スーパーキセノン BP=63℃、1000 h
耐熱性 80℃、1000 h
ヒートショック試験 -40℃、1h ⇔ 85℃、1h × 100回
耐久屈曲性 外曲げ評価 20万回、内曲げ評価 20万回

※求められる用途により、評価項目と試験条件は変わります。

ここまで、ハードコートの主な評価項目を初期物性と耐久物性に分けて整理しました。 以下では、初期物性の擦傷性と密着性を取り上げ、ニデックが実施している評価方法をご紹介します。



2. 擦傷性の評価方法

擦傷性で確認できること

擦傷性は、ハードコート表面の耐キズ性を確認する評価項目です。
各種パネル前面板、各種カバー、レンズなど、外観や視認性が求められる用途で重要な評価項目となります。


スチールウール試験による評価方法

ニデックのハイブリッドハードコート剤Acier(アシェル)の社内検査基準の例では、評価サンプルを試験機のステージにセットし、#0000のスチールウールを1×1 cmのブロック先端に取り付け、1.0 kg荷重で100往復擦る方法で評価しています。
試験後は、擦った部位をスタンド灯で反射・透過し、キズの有無を確認します。

擦傷性試験後の外観(スチールウール:#0000、1 kg 荷重)



3. 密着性の評価方法

密着性で確認できること

密着性は、ハードコート膜が基材に密着しているかを確認する評価項目です。
各種パネル前面板、各種カバー、レンズなど、外観や耐久性が求められる用途で重要な評価項目となります。


クロスハッチ試験による評価方法

ニデックの社内検査基準の一例では、評価サンプルに約1 mm間隔で11本の碁盤目状の切り傷(クロスハッチ)を入れ、100升の格子を形成します。その上にセロハンテープを貼り付け、指で擦って密着させた後、テープの端を持って約45°の角度で瞬間的に剥離します。 この動作を同一箇所・同一方向に3回繰り返し、試験後の表面状態の異常有無を目視で観察します。品質基準として100/100(剥がれ部無し)を設定しています。



4. お問合せ

本記事では、ハードコートの主な評価項目を整理し、擦傷性と密着性の評価方法をご紹介しました。
今後は、他の評価項目についてもご紹介する予定です。
ハードコートの評価項目についてご不明な点がありましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。ご相談内容を踏まえ、最適なご提案をいたします。

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